人の魅力の80パーセントは「意外性」で決まる。だから、男も女も、多面体の人が好き。初対面は信頼できる理想の上司、夜は楽しい飲み仲間、ところ変われば解き放たれたバンドマン。ある場面では包容力のある大人の男、と同時にシャイな心を笑顔で隠す少年。あるときはちょっと危険なアーティスト、またあるときは素敵な美術の先生。こんな七つの顔を次々わたしに見せてくれた笠井一男は、間違いなく多面体の男である。 |
作家・脚本家 梅田みか |
笠井先生とは、約3年前笠井先生の初めての個展を開催させて頂いてからのお付き合いです。 |
ギャラリートーニチ スタッフ 久保田朱美 |
http://www.higashinihonjutaku.co.jp/gallery/ |
"水彩 New Wave" |
アートディレクター/クリエイティブディレクター 佐藤可士和 |
http://kashiwasato.com |
"生き方として。" |
糸井重里 |
http://www.1101.com |
以前に見た笠井さんの“横浜中華街"スケッチは、通りに楽しそうな会話が溢れ“活気"に満ちていた。 ケータイ片手に表参道を歩く若者のスケッチを見ると「誰にメールしてるの?」と思わず想像してしまう。風景の中で人が自由に行き来している。 街には人がいる。あたり前のことだけどそれを描ける人は、実は少ない。 |
永山裕子 |
http://www.nagayamay.com |
笠井さんはおおらかで、やさしさ溢れる人柄です。 しかし、ひそかに狂気を持ち合わせている人だと感じる瞬間があります。 それは、子供が何かを創る時にみせる、創作に対する「無垢な狂気」に似ていると思います。 そのような、狂気に出会うとわくわくしつつ、恐怖を感じながらも、うらやましくも思います。 笠井さんの新しい表現の世界の中の作品に潜む「無垢な狂気」を、探し出すのが楽しみです。 |
映像ディレクター 上山亮二 |
http://www.mediadefrag.jp |
“画家笠井が見たいもの” 自分の目で見たものしか信じないという人でも、 自分のウシロ姿は自分の目では見えません。 自分の豊かな想像力の中に、自分のウシロ姿はいつもあるようです。 自分の目では確信できない、ちょっと頼りないモノはそれ故、 自分の思いとは異なった、本来の姿や思いをモノガタルに違いありません。 画家としての笠井が惹かれ、描がこうとするものとは…。 東京最先端の町、青山、原宿でとらえた人々や街や路地の ウシロ姿たちは、一体何をモノガタルのでしょう? 今と未来、今日と明日、光と陰、UPとDOWN、繁栄と貧困、 そして希望と挫折。 それはきっと、いつもまでも「今」のなかで語り続けるそれぞれのウシロ姿たちです。 とても期待しています。 |
プロデューサー 富岡眞円 |
かつてクリエイティブ・ディレクターだった頃、時代の先端で社会を切り拓いていた笠井一男が、水彩という手仕事で時代をどう写し取るのか。笠井一男が社会をどう見ているかは、かつての仕事より、水彩の方が見えるような気がする。手は、ごまかしがきかないからである。 社会の見方が新しければ、水彩表現にも自ずと今までの水彩にはない何かが現れるはずである。 |
アートディレクター 佐藤 卓 |
http://www.tsdo.jp |
笠井さんとお会いすると、なぜだかいつも、ここではない、何処かに連れて行かれる。小学校の、放課後の教室だったり、アジアの霞んだ路地裏だったり。それはたぶん、笠井さんが時空を越えて、いつでも出入り自由な、境界線上の人だからなんだと、ぼんやりしながら、思うのです。 |
編集者 広瀬智一 |
この度、当ギャラリーコンセプト21にて、笠井一男先生による「東京描写」が開催されることになり、誠に嬉しく、楽しみに致しております。「東京描写」では、とくに青山近辺をお描きくださるとのこと。青山は、表参道を中心に、時代を先取りした世界中のファッションの店と、世界に先駆ける実験的な建物が立ち並ぶ中に、ちょっと奥に入ると、古い懐かしい家に、新しい感覚で手作りした品がならび、大安の日は特に忙しい、17世紀英国の聖堂スタイル結婚式場の向かいは、ヨットをイメージする板床のモダンなアーケードに小川が流れる。3年もすると店が変わり、新たな流行に置き換えられる。なんとエネルギッシュな、面白い町でしょう。又、此処は第2次大戦の5月の空襲で、多くの方が亡くなられた場所でもあります。亡くなられた方たちを追悼する碑が、みずほ銀行の前に最近建てられました。笠井先生が、どこを描かれるのか、地図をチェックするのが楽しみです。 |
ギャラリーコンセプト21 大野牧子 |